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T・S・エリオットの思索の断面

T・S・エリオットの思索の断面

村田俊一

本書は1948年ノーベル文学賞を受賞したT・S・エリオットの文学と哲学の関係を論じたものである。彼はハーヴァード大学院時代、19世紀後半の英国の哲学者F・H・ブラッドリーについて博士論文を書いている。本書の著者は既にブラッドリーの「懐疑的精神」とエリオットの「中道精神」(ヴィア・メディア)を関係づけた『T・S・エリオットのヴィア・メディア―改宗の詩学―』(弘前大学出版会、2005)を出版したことがある。本書ではこの著書を基軸にし、エリオットの「思索の断面」に流れている「全体」の概念を博士論文に立ち帰って、彼の文学、そして「感性の統合」が見られるデカルト以前の中世に見出だし、さらには「対立物の一致」で有名な15世紀のドイツの神秘主義者ニコラウス・クザーヌスまで遡った。エリオットのこの「思索の断面」を辿ることによって、彼が如何にしてダンテ的ヴィジョンの「薔薇園」へ帰還したかという彼の旅路の一端が垣間見られるであろう。

出版社
弘前大学出版会
発売日
2014-10-01
ページ数
292ページ
ISBN
9784907192198

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