
トランスインペリアル・ヒストリー
帝国の〈はざま〉から植民地主義の歴史を再考する 特定の帝国を中心として、しばしば自己完結的に描かれてきた従来の帝国史。しかし、植民地主義とそれに抗う思想や運動は、帝国の境界をこえて絡まり合っていた。支配と抵抗をめぐる協力や競合、連関ーー複数の帝国の同時代的な関係性を立体的に捉えなおす画期的研究。 ◎目次 序 章 「トランスインペリアル・ヒストリー(TIH)」とは何か (水谷智/馬路智仁/山田智輝) 第1部 異民族統治をめぐる〈比較のポリティクス〉 第1章 トランスインペリアル・ヒストリー --連関、協力、競合 (ダニエル・ヘディンガー/ナディン・ヘー:山田智輝訳) 第2章 リベラルな帝国とファシスト帝国の境界を曖昧にする --国際植民地研究所と植民地コーポラティズムへのトランスインペリアルな転回 (一九〇〇〜一九五〇年) (フロリアン・ヴァーグナー:山田智輝訳) 第3章 ファシスト国際主義 --消滅した枠組みから逆説的な概念へ? (ダニエル・ヘディンガー:溝口聡美訳) 第4章 《帝国知翻案者》の可能性ーー帝国思想分析の方法論的思索 (馬路智仁) 第2部 帝国の〈はざま〉における経験ーー移動・帰属・入植 第5章 入植者植民地主義 --トランスインペリアル・ヒストリーとしての越境 (東栄一郎:友寄元樹訳) 第6章 三つの帝国のはざまで --シオニズムとロシア・オスマン・イギリスの国際政治 (鶴見太郎) 第7章 日米帝国のはざまで─-比嘉太郎の従軍経験を手がかりに (増渕あさ子) 第3部 トランスインペリアルな被支配経験ーーもつれあう抵抗と連帯 第8章 トランスインペリアル・ヒストリーからみた反植民地主義 (水谷智) 第9章 請願と出版文化 --英仏による旧独領トーゴの分割占領をめぐる異議申立て (山田智輝) 第10章 相互的な主体化への道 --近代帝国史の文脈における台湾・香港関係 (呉叡人:駒込武訳・解題) 第11章 抵抗の連帯か帝国の拡張か --タスキーギ・モデルのリベリア移転にみるパン・アフリカ主義の両義性 (中尾沙季子)
- 出版社
- 人文書院
- 発売日
- 2026-02-26
- ページ数
- 402ページ
- ISBN
- 9784409511237