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トランスカルチュラリズムと移動文学

トランスカルチュラリズムと移動文学

真田桂子

ナショナリズムと多民族化のベクトルが交錯し、文化的変容とアイデンティティの新構築を見せるカナダ・ケベックからの発信。フランス語、英語の二つの言葉がせめぎ合うモントリオールでは、移民が出自の言語を保持する確率が高く、第三の言語と文化が絡み合う、いわゆる文化の“三角構造”が現出している。そうした横断文化的状況のなかで、イタリア系(マルコ・ミコーネ)、ハイチ系(エミール・オリヴィエ)、アジア系(イン・チェンとアキ・シマザキ)などの作家たちが、自分の出自の記憶や言語、根なし草感や越境をテーマに、フランス語で活発な創作活動を展開、祖国と移民先の間を揺れ動き、どちらにも属さない新しいアイデンティティを求める作品を送り出している。こうした試みは、かつての移民文学の域を超えて、グローバル化のなかでの新しい地平「移動文学」として確立されつつある現状と展望。

出版社
彩流社
発売日
2006-04-26
ページ数
296ページ
ISBN
9784779111587

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