
月日星
◆第五句集 小さな自我(エゴ)の個人的な消息ではなく大きな意識・「いのち」の宇宙的な消息に、片鱗でもふれたいと思う。 「月日星(つきひほし)」と宇宙へ呼びかけ歌うのは三光鳥。それにあやかり、句集の題名を「月日星」とした。 (著者) ◆自選十二句 筍が生るる老爺の足の裏 抱き上げし子犬の鼓動木の芽風 蝉の穴いつやら閉ぢて花の塵 泰山木の花の段段青雲へ 薫風の丘や線量計うごく 潮の青差しくるごとく七変化 ががんぼが墜ちるテレビと壁の間) 雨音と虫の音またも入れ替る 離散して名のみ山河に銀河濃し 車椅子の妻の目線で年送る 冬桜と同じ日ざしの中に居り 鴨百羽一夜に去りぬ一羽置き
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2021-06-18
- ISBN
- 9784781413679
