
山中智恵子歌集
「私は言葉だつた。」 短歌の韻律に乗せて人間存在を徹底的に問うた歌人・山中智恵子。 代表歌集『紡錘』『みずかありなむ』『夢之記』を完本で収録する。 『葛原妙子歌集』(川野里子編)に続く新編シリーズの第2弾! 1600首を収める。 【栞】 小島なお「匣のなかの贈物」 瀬戸夏子「殺害のプロセス」 藪内亮輔「山中智恵子の〈境〉 ──『みずかありなむ』を中心に」 【収録歌より】 うつしみに何の矜恃ぞあかあかと蠍座は西に尾をしづめゆく(『空間格子』) わが生みて渡れる鳥と思ふまで昼澄みゆきぬ訪ひがたきかも(『紡錘』) 行きて負ふかなしみぞここ鳥髪に雪降るさらば明日も降りなむ(『みずかありなむ』) その問ひを負へよ夕日は降ちゆき幻日のごと青旗なびく(『みずかありなむ』) さくらびと夢になせとや亡命の夜に降る雪をわれも歩めり(『虚空日月』)
- 出版社
- 書肆侃侃房
- 発売日
- 2022-08-13
- ページ数
- 296ページ
- ISBN
- 9784863855311
