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柳田國男
柳田國男の「日本民俗学」は一般的に、名もなき庶民(常民)に寄り添い、その生活や精神、地域の個性を明らかにした学問のように言われる。しかし、彼が実際に関心を持っていたのは日本国家そのものと日本人全体、そして天皇を中心とする「国体」であり、実証性の乏しい論理を通してそれらの「美質」を見出したと独善的に主張し、 日本国家の安寧のために国民を統合していく事を志向するものであった。さらに戦時下では「戦死の精神」肯定にまで到達しながら、敗戦後は一転して新しい社会科教育の必要性を唱えていく。本書は、柳田の作品を初出段階から読み直し、彼の「日本民俗学」が持つ問題性を鋭く析出する。 はじめに 第1章 大日本帝国の官僚 第2章 「日本民俗学」の原型 第3章 官僚の「日本民俗学」 第4章 拡大期大新聞記者の世相解説と「日本民俗学」 第5章 柳田「日本民俗学」の完成 第6章 柳田「日本民俗学」の准国家神道 むすび
- 出版社
- 有志舎
- 発売日
- 2026-10-07
- ページ数
- 464ページ
- ISBN
- 9784908672927