
よい保育とは何か
グニラ・ダールベリ, ピーター・モス, 浅井幸子, 佐川早季子
保育とは何をめざす営みなのかーー本書は,「保育の質評価」を中核とする,現代保育における支配的な言説に警鐘をならし,議論のオルタナティブを提供する。倫理的・政治的実践であるはずの保育が,技術的実践に還元されていることへの批判とともに,「保育の質を超える」という議論の,さらにその先へと歩を進める。 [原著]Dahlberg, G., & Moss, P., (2005)., Ethics and Politics in Early Childhood Education., Routledge. 目 次 日本語版刊行に寄せて シリーズ編者による序文 謝 辞 凡 例 Chapter 1 序 説 1.技術的実践の場としてのサービス 2.議論を発展させる 3.支配的言説,統治性,そして主体:三つの重要な分析的概念 4.いくつかの前提 5.我々自身の立場を明確にする Chapter 2 最優先される技術的実践 1.いくつかの現代的な影響 2.モダニティの両義的位置づけ 3.転 回 Chapter 3 どんな倫理か? 1.普遍的な倫理 2.ポストモダンの倫理 3.ケアの倫理 4.レヴィナスと出会いの倫理 5.つながり Chapter 4 倫理的実践の場としての就学前学校 1.「保育の質を超えて」を受けて 2.就学前学校におけるケアの場 3.出会いの倫理の場としてのペダゴジー 4.モダニズムのプロジェクトからリスニング・ペダゴジーへの転換 Chapter 5 リスニング・ペダゴジーに向けて 1.「聴くこと」とラディカルな対話 2.子ども,教師,学校 3.実践における意味 4.ドキュメンテーションと規範化への抵抗:スウェーデンの事例から 5.ジル・ドゥルーズ:「新しい」思考を開く 6.自分たちの選択をする Chapter 6 メジャー政治とマイナー政治 1.倫理と政治 2.政治の現状 3.就学前学校の場合:メジャー政治はいまだ問題である 4.マイナー政治 5.支配的な言説,統治性,主体化に抵抗する…… 6.……そして不正義も 7.権力とエンパワメント 8.マイナー政治はどのようなものであるか Chapter 7 民主的な場としての就学前学校 1.教育ドキュメンテーション:教育実践のマイナー政治 2.モザイクアプローチ:子どもたちが参加するマイナー政治 3.小さな物語:親の関与のマイナー政治 4.批判的に読むこと 5.差異の政治 Chapter 8 ユートピアを求めて 文 献 解 説:保育(教育)空間のマイクロポリティクスーその現実と可能性(佐藤 学) 訳者あとがき 人名索引 事項索引
- 出版社
- 北大路書房
- 発売日
- 2026-01-16
- ページ数
- 280ページ
- ISBN
- 9784762833052
