
吉本隆明の言葉と「望みなきとき」のわたしたち
3・11大震災と原発事故、9・11同時多発テロと戦争、そしてオウム事件。困難が連続する読めない情況に対してどんな言葉が有効なのか。 安易な解決策など決して述べることのなかった吉本思想の検証をとおして、 生きるよりどころとなる言葉を発見する。 ★社会は全体として均質な、陰りのない状態へ向かっている。……だがそれと同時に、……生きることの窮屈さ、息もつけないような不自由さ、あてのない不安やピリピリした不快や恐怖がある。……「望みなさ」は私たちの前にある問題や困難のなかにあるのではなくて、むしろそれらの「語られ方」のなかにある。その場所こそ、ひとりひとり言論と言語表現の現場作業員であるにすぎない私たちにとって、決して離れることのできない最後の持ち場なのだ。「はじめに」より
- 出版社
- 言視舎
- 発売日
- 2012-09-14
- ページ数
- 248ページ
- ISBN
- 9784905369448
