妖精の女王 : 韻文訳. 上
原作はシェイクスピアと同時代に、詩人エドマンド・スペンサーによってエリザベス1世に捧げられた長編叙事詩で、質量ともに英文学の最高峰を誇る。全6巻と断篇からなり、アーサー王物語を題材に、妖精国女王の命を受けた遍歴の騎士たちが、貴婦人や魔女、魔術師、竜や怪獣などをめぐり数々の冒険を繰り広げる騎士道物語であり、当時の情勢(政治・宗教)を盛り込みつつ、それぞれの騎士が体現する人間の徳の姿を示す寓意物語である。本書はこれまでに二度『妖精の女王』散文訳に携わった訳者の知見を生かし、従来行われてきた意味重視の散文訳とは異なり、原詩の韻律の響きまでも忠実に反映させた、日本の西洋叙事詩翻訳における初の試みである。朗誦に適した七五調による、理解しやすく美しい日本語訳によって、生きた詩人の姿が、日本で初めてその全貌を現す。20頁に及ぶ詳細な解説とスペンサーの年譜、登場人物索引も収録。 凡例 ローリーへの手紙 第1巻 赤十字騎士の神聖物語 第2巻 ガイアン卿の節制物語 第3巻 ブリトマートの貞節物語
- 出版社
- 九州大学出版会
- 発売日
- 2025-10-01
- ISBN
- 9784798503929
