雪と墨(10)
若き日、ドレッドが出逢ったサスキアは人生のすべてを合金開発に懸ける変わった女性だった。研究に没頭する姿に興味が湧いたドレッドはサスキアの助手として彼女が開発した新しい合金を売り込む営業担当になる。ドレッドの活躍もありサスキアの名は徐々に世に広まっていった。だが彼女の発明を狙った資本家に特許をうばい獲られ、サスキアは絶望のなか悲痛な運命を迎える。その出来事はドレッドの胸に冷酷な教訓として刻まれた。 ひるがえって現代。フレイヤは一計を案じ、話し合いをするために工場の動力室にドレッドとアンナを誘い出す。その場でフレイヤはドレッドに、彼の歪な心の形とその奥にわずかな良心があることを指摘し糾弾する。いらついたドレッドが叫んだ時、物陰からの凶弾がフレイヤを襲った! 追放された名家の令嬢と、彼女に買われた大罪人の物語。
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2026-09-17
- ISBN
- 9784065448335
