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夕玉草

夕玉草

宮木登美江

◆第一句集 蛇笏忌や夕玉草を手に受けし 俳人にとっても詩囊を肥やすのは大切なことだ。ただし、詩囊の中身は人それぞれ。美しい風景だったり、生き物の生態だったり、芸術作品だったり、人間模様だったり。詩囊の中身が俳人の個性になる。 登美江さんの詩囊には、私の知らない言葉がぎっしり詰まっているらしい。 序より・小川軽舟 ◆自選十二句 甘樫の丘より釣瓶落しかな 小雪崩のしぶき上りぬ最上川 飼鳥も鳴きゆく鳥も暮雪かな 樅の木は風除け魔除け雪ばんば ぼろ市や引つぱつてみし紐の先 氷室守年経て蟇となりにけり 梟に湖北の安寝得たりけり 鷹匠の鳥叫に風起りけり でで虫や相模国の雨晴らし 越屋根の垂氷に山の朝日かな ひめむかしよもぎ高炉の先は海 明王の火焔に登り煤払ふ

出版社
ふらんす堂
発売日
2026-04-16
ページ数
228ページ
ISBN
9784781418179

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