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ゼロ・エミッションへの挑戦

ゼロ・エミッションへの挑戦

財団法人国家実験研究院, 伊藤佳代

台湾における市民主体のネットゼロ社会形成の実践を、政策・社会・地域の相互作用の観点から分析的に提示する一冊。行政院によるネットゼロ科学技術プログラムを基盤とし、市民団体、企業、行政、研究機関が連携して展開する「サンドボックス型実証」の具体事例を収録する。 本書は、脱炭素政策を制度設計や技術革新の側面に限定せず、市民参加と地域社会の実践を中核とする社会変革プロセスとして捉え、その実態を多角的に記述する点に特徴がある。台湾における取り組みは、実証実験を通じた政策形成と社会実装の循環を示すものであり、アジアにおける新たな持続可能社会モデルの形成過程を理解する上で重要な資料となる。 環境政策、地域社会論、公共政策、社会イノベーション研究に関心を有する研究者・学生にとって有益な基礎資料であり、日本におけるGX政策や地域主導型脱炭素の検討に対しても比較研究の視座を提供する。 【目次】 序 青柳仁士(一般社団法人SDGsアントレプレナーズ代表理事・衆議院議員) 片山和之(公益財団法人日本台湾交流協会・台北事務所代表) イントロダクション 01 サンドボックスから芽吹く台湾のイノベーション   市民発の取り組み「ネットゼロ」をめぐる啓蒙活動 02 社団法人社区大学全国促進会   迷霧からの出航──ネットゼロ社会をめざす市民アクション 03 財団法人工業技術研究院 グリーンエネルギー環境研究所   知の連携が生む、ネットゼロへの技術的転換点 ケース・スタディ 01 モノとココロの修繕屋   粉紅豹が結ぶ、台北最大のサステナブル市民ネットワーク 02 社会福祉の新しいかたち   心路基金会 公益活動からグリーンアクションへ 03 循環型包材と新しい保冷技術   主婦連盟合作社 産地から食卓までのサステナブルな約束 04 ネットゼロを支えるやさしい力   蘆葦女力がひらく、循環経済の新天地 05 剪定枝に新しい価値を   ReWoodが切り拓く都市型木材環境経済 木材年間一千万トン分のCO2削減へ 06 一杯のコーヒーから始まるネットゼロ挑戦   沃畝──半導体博士が挑む農業脱炭素の未来 07 ネットゼロを目指す農業の新モデル   大人物合作社が築く、台湾産大豆の競争力 08 光合成菌がひらく地域の未来   大武山基金会──農家と共に歩む農業ネットゼロへの道 09 持続可能な養殖と海草ブルーカーボン   七股沿海保護協会と澄洋環境顧問が描く 漁村のネットゼロの未来 10 レジリエントな台湾をつくる   初英山協会──コミュニティから始まるエネルギー自立の道 11 再現可能なエネルギー転換モデル   探淵科技が挑む「千の水路の力」四千基マイクロ水力発電所への道 結語 信じる力が、限界を越える

出版社
集広舎
発売日
2026-04-14
ページ数
180ページ
ISBN
9784867350621

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