
0の裏側 数学と非数学のあいだ
★レンマとロゴスを超越するあたらしい「知」のあり方★ 哲学的人類学者【中沢新一】と、 現代的集合論を専門とする数学者【千谷慧子】と、 数理科学が専門で東洋思想にも深い理解をしめすAI開発者【三宅陽一郎】が、 西洋的論理と東洋的思考とを行き来しながら、 「理性」と「直観」のあいだに拡がる 未開拓の「思想」の領野を切りひらく! [中沢新一「はじめに」より] 「月の裏側」とは、実在しているのに見ることのできないもの(こと)を象徴する言葉である。太陽に照らされている側は見えるのに、その裏側は地球からは見えない。しかし見えないからといって、実在していないわけではない。(…) そこからの連想で、私たちは「0の裏側」という言い方によって、実在しているのにもかかわらず、理性で理解しつくすことのできない、数学的世界のいわば「裏側」の光景のことを表現しようとしたのである。(…) 私たちは、お互いが得意とする表現手段を用いて、数学的世界の「裏側」への道案内の本を書いてみようと、考えるようになった。(…) [編集者のことば] 哲学的人類学者・中沢新一さんと、現代集合論を専門とする数学者・千谷慧子さんと、数理科学が専門で東洋思想にも深い理解をしめすAI開発者・三宅陽一郎さんの共著『0の裏側――数学と非数学のあいだ』がついに発売されました。 2019年、中沢さんは『レンマ学』(講談社)という傑出した一冊の本を出版します。 千谷さんは、その『レンマ学』を読み大いに刺激を受け、このとき現代集合論が進化をとげる先にある「未知の理念」の存在を直観します。 と同時に、自分の探求にはまだ先があることを確信します。 千谷さんは90歳をこえてなお、かくしてふたたび数学における大冒険をスタートさせるのです。 本書は、こうした千谷さんのあくなき情熱に、中沢さんと三宅さんがこたえることによって生まれました。
- 出版社
- コトニ社
- 発売日
- 2025-03-15
- ページ数
- 184ページ
- ISBN
- 9784910108216