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バスマチ叛乱とエンヴェル・パシャ

バスマチ叛乱とエンヴェル・パシャ

小川博毅

中央アジアは、古くからシルクロードとステップロードによって東アジア・中東・ヨーロッパを結ぶ文明の交差点であり、近年でも中国の一帯一路構想の中で重要な地域となっている。この地域は「トルキスタン」とも呼ばれ、トルコ系諸民族が居住する土地を指す。現在は東トルキスタンが中国の新疆ウイグル自治区に、西トルキスタンが中央アジア五か国に相当し、かつてはいずれもロシア帝国やソ連の支配下にあった。 19世紀以降、ロシアはイギリスとの「グレート・ゲーム」の中で中央アジアを征服したが、過酷な支配への反発から反乱が頻発し、1916年には大規模な蜂起が起こった。 さらにロシア革命後には「バスマチ叛乱」と呼ばれる武装蜂起が広がり、1918年から1926年にかけてソヴェト政権を脅かした。 本書では、この反乱の背景と経緯、およびその渦中に身を投じたエンヴェル・パシャの生涯を追う。 目次 はじめに 第一章 帝政ロシア治下の中央アジア 一、統治政策 二、綿花政策と植民政策 三、メルディカール叛乱 第二章 ロシア革命と中央アジア 一、覚醒するトルキスタン 二、コーカンド自治政府の崩壊 第三章 バスマチ叛乱 第一期(1918年2月〜1920年2月) 一、エルゲシュ・ベイの挙兵 二、ブハラ・アミール国とヒヴァ・ハン国 三、イギリスの干渉 四、バスマチ、ロシア農民軍と共闘 第四章 バスマチ叛乱 第二期(1920年春〜) 一、ブハラ、ヒヴァ両国の滅亡 二、バスマチ叛乱の再燃 第五章 エンヴェル・パシャ 一、青年トルコ党革命……エンヴェルの生い立ち/青年トルコ党/イタリア・トルコ戦争/バルカン戦争/クーデター 二、第一次世界大戦……不本意な参戦/サルカムシュ作戦/アルメニア人虐殺事件/ガリポリ戦役 三、亡命……ドイツへ、そして、モスクワへ/東方諸民族大会/アナトリアへの野望 四、中央アジアへ……ブハラでの二三日間/イブラヒム・ベイの捕囚/イスラム軍司令官にしてカリフの娘婿/戦いの果て 第六章 バスマチ叛乱の終焉 一、終息するバスマチ活動……東ブハラのバスマチ/西ブハラのバスマチ/フェルガナのバスマチ/ヒヴァ、ホレズムのバスマチ 二、農業集団化政策に因るバスマチ再燃……五共和国の成立と農業集団化政策/カザフ人およびキルギス人遊牧民の逃亡/フェルガナ地方(ウズベク、キルギス、タジク三国に分割)のバスマチ/トルクメニスタンのバスマチ/タジキスタン山岳地帯のバスマチ/ソヴェト軍のアフガニスタン侵攻 おわりに 参考文献/あとがき 付録地図 バルカン戦争勃発直前のバルカン半島(1912年)、第二次バルカン戦争終結後のバルカン半島(1915年)/第一次世界大戦直前のコーカサス、現在のコーカサス/帝政ロシア末期の中央アジア、現在の中央アジア五か国/ソヴェト領中央アジア(1920-24年)

出版社
吉備人出版
発売日
2026-04-24
ページ数
127ページ
ISBN
9784860697884

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