
自由切符
◆シリーズ最新作 日々異なる季語を詠むことで、これほど日常を襞深く過したこともなかった。 3月8日(火) 光増しつつ白木蓮の花仕度 このあいだまで地味で瘦せた裸木だったのに、蕾がひとつ残らず膨らんで、一気にひらく日を今か今かと待っている。駅までの道がこの頃ほど楽しみなことはない。ある日いっせいに灯ともるごとく咲くのだ。 ◆あとがきより この一年ほど季節の移りゆきをこまやかに感じたことはなかった。日々異なる季語を詠むことで、これほど日常を襞深く過したこともなかった。六十代最後の年の何よりの記念になった。
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2018-06-11
- ISBN
- 9784781410494
