文学をひらく鍵 ジェンダーから読む日本近現代文学
有元伸子, 二宮智之, 九内悠水子, 中元さおり, 大西永昭
ジェンダーの〈鍵〉で文学のあらたな扉をひらく 不確実性が日常を覆う時代に、私たちは何を指針とし、どのように未来を切り開くべきか。この問いに挑むカギとなる視座「ジェンダー」。社会を形作る通念を鋭く問い直し、過去と現在、そして未来を結びつける新たな視点を提供する本書。文学を通じてジェンダーを考察することで、複雑な現代社会に新しい光を投げかける。 「ジェンダー」を縦糸に、「社会」「宗教」「身体」「芸術」を横糸に、文学の新たな問題系を浮き彫りにする。 文学×ジェンダー×〔1・2・3・4〕 1 社会:文学研究の方法や、社会への問題意識 2 宗教:宗教が持つジェンダーの両義性 3 身体:身体表象から問うジェンダー 4 芸術:芸術論・音楽・演劇・ゲーム文学とジェンダー はじめに 1 文学×ジェンダー×社会 漱石研究とジェンダー 二宮智之 吉屋信子の行刑制度への抵抗と共感ー少女達の死と「外地」へ向かう男達ー 奥村尚大 〈いじめ〉の当事者になるということー干刈あがた「黄色い髪」論ー 秦 光平 『僕たちは世界を変えることができない。』論─二〇〇〇年代ボランティア・サークルとホモソーシャリティ─ 萬田慶太 2 文学×ジェンダー×宗教 宮沢賢治「〔残丘(モナドノック)の雪の上に〕」稿の生成/試論ー書簡下書群252abcの読みをとおしてー 島田隆輔 禅話としての『春琴抄』-隔絶と超越ー 倪 楽飛… 遠藤周作『聖書のなかの女性たち』論ー共苦する神と「母性」- 余 盼盼 〈エッセイ〉ジェンダー・南国・日本文学 レオン ユット モイ(LEONG YUT MOY) 3 文学×ジェンダー×身体 谷崎潤一郎「細雪」における妙子像の検討ー「純潔」規範の受容をめぐってー 熊尾紗耶 三島由紀夫「鍵のかかる部屋」論ーサディズムをめぐる男と女の攻防ー 中元さおり 三島由紀夫「宴のあと」にみる〈老エイジングい〉とジェンダー 九内悠水子 トランスジェンダーという交点ー寺山修司「毛皮のマリー」読解ー 矢吹文乃 村上春樹「眠り」とその漫画アダプテーションにおける女性の身体表象ー「不気味なもの」と性の越境を中心にー ダルミ・カタリン(DALMI Katalin) 4 文学×ジェンダー×芸術 花田清輝「かげろう紀行」試論 板倉大貴 失われた唄を求めてー村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」論ー 阿部 翔太 戯曲の言葉とジェンダーー永井愛「萩家の三姉妹」論ー 有元伸子… ジェンダーはゲーム文学をひらく鍵となりうるか?- 遠野遥「浮遊」試論ー 大西永昭 おわりに 執筆者紹介
- 出版社
- 鼎書房
- 発売日
- 2024-12-27
- ページ数
- 350ページ
- ISBN
- 9784911312025
