
武力紛争を越える
植民地主義の負の遺産と新自由主義的近代化がもたらした凄惨な混乱から脱しつつあるアフリカ諸国。国家と法による断罪・懲罰(応報的正義)とは異なる,被害者の要求(真相の開示,経験の語り,謝罪賠償等)に注意を払い,犯罪によって歪められた人々の関係を正す「修復的正義」を本質とした,アフリカの「移行期正義」の内実に迫る。 【推薦】長有紀枝氏(立教大学社会学部教授・認定NPO法人難民を助ける会理事長) アフリカの,特に紛争地に関わったことがある人なら誰でも抱くであろう相反する二つの感情がある。深い絶望と希望と。アフリカ研究の第一線に関わってきた執筆陣による本書には,その絶望を絶望に終わらせず,希望を単なるスローガンにしないための処方箋が詰まっている。抑止と対応と紛争後という3段階における知恵——アフリカの人々が培ってきた「潜在力」を知る必読の書である。
- 出版社
- 京都大学学術出版会
- 発売日
- 2016-04-08
- ページ数
- 360ページ
- ISBN
- 9784814000067
