地域研究の境界
多様な見え方・捉え方を交差させ、地域研究の新たな地図を作る キーワードから知る地域研究の課題と魅力 さまざまな地域への関心や興味のベクトルを、互いに交差するキーワードに落とし込み、それぞれの地域に関わる研究者の問題関心の現在地を示す論考を収録。地域固有の法則や分析枠組みから、異なる地域や時代の事象を解釈するための一冊。 世界の多様さに比べて、一冊の本の提示する世界はあまりにも小さい。だからこそ読者の皆さんには、まずはキーワードを入り口に複数の地域と出会い、みずから地域間を移動して欲しい。それは地域の境界をなくすことではなく、境界にテーマ性を与えることでそれを引き直し、地域研究の新たな地図を作ることだ。(序章より) 【広島市立大学国際学部叢書 14】 ◎目次 序 章 地域研究への招待と本書の読み方 田浪亜央江/斎藤祥平/金栄鎬 【地政学】 第一章 朝鮮半島の国際政治ー大陸と海洋の狭間、兄弟と友人の狭間で 金 栄鎬 【権力の融合】 第二章 シンガポール人民行動党政権の強靱性ー執政制度と政党の一体性から考える 板谷大世 【アイデンティティ】 第三章 華南(福建・広東)と台湾における客家(はっか)-蔑視から文化的な注目へ 飯島典子 【年齢と集団】 第四章 大人になるための若者のつながり -南部エチオピアのボラナ社会における年齢組 田川 玄 【公文書管理】 第五章 近代スペイン領アメリカにおける公証人の文書管理と植民地支配ーホセ・フェブレーロの『公証人の本棚』の影響を中心に 吉江貴文 【コロニアル研究】 第六章 パレスチナのイスラエル研究ー入植者植民地主義とシオニズムへの批判的眼差し 田浪亜央江 【大衆文化】 第七章 アメリカの「大衆文化」をどう捉えるかー一九七〇年代から八〇年代の亀井俊介の著作を読む 長 史隆 【亡命者】 第八章 亡命者が目指した北極海航路のゆくえーA・バイカロフの協同組合論とシベリア論を紡ぐ 斎藤祥平 【周辺】 第九章 「バルカン」へのまなざしー田中一生の地域研究 大庭千恵子 用語解説
- 出版社
- 人文書院
- 発売日
- 2025-03-31
- ページ数
- 320ページ
- ISBN
- 9784409241707
