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フランス小説に描かれた日本:第4期(1925~1940)5作品・合本4巻

フランス小説に描かれた日本:第4期(1925~1940)5作品・合本4巻

小山ブリジット

フランスで19世紀末~20世紀初頭にかけ一般大衆や若い読者向けに盛んに発表された、日本を題材としたフランス小説類を復刻版にて再刊するシリーズが、第4回配本をもって完結いたします。シリーズ全17巻に収録された計19の小説は、今日までフランス語圏でもほとんど忘れられていた作品群ですが、19世紀から20世紀前半の欧米におけるジャポニスムが、従来の日本美術や工芸品の西洋での受容史研究の対象としてだけでなく、より広範な大衆文化史、消費文化史の重要なテーマの一つとして研究されるのに従い、再読されるべきフランス文学・文化の一側面として脚光を浴び始めています。また、シリーズにまとめられたこれらのジャポニスム小説を通読することによって見えてくる「日本」は、この時代のフランスや欧米社会の異文化日本への理解と誤解、憧憬と拒絶の文学にあらわれた表象であり、今日の文学研究・教育に求められる地球的な視座を与えてくれます。 2014年末発刊の最終配本では、1920-30年代に刊行された小説類を全4巻に収録します。ゴンクール賞受賞作家Francis de Miomandreによる日本人形を登場人物にした子供向けの絵入り小説、軍の仕事で滞日した際に目の当りにした、近代化する日本への複雑な思いをベースにするJean Suliacの作品、戦前のパリの知識人社交界の花Titaynaが、滞仏中の交通事故で夫北白川宮成久王を亡くした房子内親王に捧げた、異なる時代の日本人女性を主人公とした短編小説集、日本文学の仏訳でも活躍したGeorges Bonneauが日本女性の幸福と不幸を題材に、作家自身が住んだ博多を舞台に執筆した小説、外交官として日本に駐在したGeorges Bagulescoが忠臣蔵をフランス語小説に仕立てた作品の、合わせて5作品が、原書中のイラストなども含め復刻収録されます。それぞれ非常に異なる日本との体験を持った作者たちによる、個性的な作品のコレクションです。 文学作品を通してフランスの社会や日仏の文化接触の研究を深めると同時に、主に一般向けの読みやすいフランス語で書かれているこれらの作品のコレクションは、フランス文化・文学教育用に学生向け図書としてもお奨めできます。フランス文学・文化をはじめ国際教養、グローバル・スタディーズなどのコースのある大学・図書館には大変有用な資料ですので、是非ご検討ください。

出版社
エディション・シナプス
発売日
2015-01-01
ページ数
1100ページ
ISBN
9784861661907

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