
『フランス小説に描かれた日本』 第2期 1900-1910 (フランス語原書復刻集成版全6巻)
小山ブリジット, 編・, LaVaudèreJanede, MaëlPierre, 著ほか
フランスで19世紀末~20世紀初頭にかけ一般大衆や若い読者向けに盛んに発表された、日本を題材としたフランス小説類の復刻シリーズの第2回配本は、1900年から1910年の間に刊行された小説5作品を収録します。 ジャポニスムブームが去りつつあったこの時代のヨーロッパでは、日本のイメージも東洋の神秘から東洋の脅威へと変化していきましたが、中でもロシアと同盟関係にあったフランスでは、日露戦争の開戦と日本の勝利は社会に衝撃を与えました。このように、日本の美に対する憧憬を残しながら反日感が生まれたアンビバレントな国民感情を反映し、ここに集められた小説も、極めて対照的な性格の作品群になっています。 吉原の芸者を主人公に、ロマンティックな大衆小説を執筆したJane de la Vaudère、ルタン紙の記者として極東取材にあたったCharles Pettitが、中国人の視点を取り入れて日本人を描いた小説作品、若者向けの本を数多く執筆したPierre Maëlの、日露戦争を扱いながら白人の優位性や愛国心を鼓舞した冒険小説、陸軍大佐であると同時に戦争小説作家としても人気を博したCapitaine Danritが、イェロー・ぺリルから西洋を救う主人公達を活躍させた2巻からなる長編小説など、今日では忘れ去られている作品をカラー図版も含め完全復刻いたします。20世紀初めフランスでの変わりゆく日本イメージの研究など、比較文化・文学、フランス大衆社会史の研究素材として広く活用が可能です。
- 出版社
- エディション・シナプス
- 発売日
- 2010-11-25
- ページ数
- 2325ページ
- ISBN
- 9784861661198
