源氏物語論 = The Tale of Genji : 女房・書かれた言葉・引用
作中人物として物語に関与し、語り手・書き手・読み手としてその生成と享受に携わる女房たち。 物語を織りなす言葉のネットワークとも多元的に関わりつづける女房たちのありように着目しつつ、物語の内と外との連環をもたらす『源氏物語』の方法を明らかにする。 *本書は2016年刊行の『源氏物語論』(ISBN:978-4-585-29120-6)の新装版です。 序 1 女房たちの関与する物語 第一章 『源氏物語』の多種多様な「読者たち」と享受 第二章 『源氏物語』の「いろ」と女房たちー〈いろごのみ〉論、〈王権〉論のあとにー 第三章 玉鬘と弁のおもとー求婚譚における「心浅き」女房の重要性ー 第四章 主人格の女性と女房たちとの間 第五章 朧月夜の君論ー女房たちとの連続性ー 2 物語の言葉・語り手・手紙 第一章 自らの言葉を処分する仮名文書ー平安時代の和文ー 第二章 『源氏物語』の言葉と手紙 第三章 語り手の言葉に先立つ手紙ー「須磨」および「朝顔」巻の例からー 第四章 「梅枝」巻の書、書物と手紙ー「雨夜の品定め」との照応ー 第五章 同語反復表現の諧謔性と志向性ー「藤のうら葉」巻論(一)- 第六章 語り手たちと和歌の共同性ー「藤のうら葉」巻論(二)- 第七章 和歌を詠まない人々 3 「引用」と言葉のネットワーク 第一章 『源氏物語』とその同時代文学における「引用」の再検討 第二章 『伊勢物語』と『源氏物語』をつなぐ古注釈ー的はずれにみえる注記のみなおしー 第三章 古注釈の示唆する『源氏物語』の和歌的表現ー古歌の「引用」- 第四章 『白氏文集』引用における変換の妙ー「篝火」巻の場合ー 第五章 帝の葬送儀礼ー桐壺院の「御国忌」をめぐってー 4 「宇治十帖」の言葉 第一章 「物語」の切っ先としての薫ー「橋姫」「椎本」巻の言葉からー 第二章 「総角」巻の困惑しあう人々-「いとほし」の解釈をめぐってー 第三章 弁の尼を超える薫ー「宿木」「東屋」巻の言葉からー 第四章 浮舟と小野の妹尼ー「手習」「夢浮橋」巻の言葉からー 付章 Waka in The Tale of Genji:Characters Who Do Not Compose Waka 跋 索 引
- 出版社
- 勉誠社
- 発売日
- 2025-10-01
- ISBN
- 9784585390565
