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源氏物語のモデルたち

源氏物語のモデルたち

斎藤正昭

『源氏物語』の真実は、モデルの特定なくして語られない。 『源氏物語』はモデル・准拠を前提としている。また、紫式部本人も物語中で、そこに物語の本質があることを認めている。 このようにして書かれた以上、モデルの解明なくしては、物語の正しい読みはありえない。『源氏物語』千年の謎も、まさに、ここに隠されている。 紫式部にとって「物語」とは、現実世界と物語世界、双方に対して不即不離の関係をもつものであった。 本書は、モデルを特定するための必須条件として、正しい巻序と正しい出仕年度を提示し、現実世界と物語世界の二つの異なる次元の世界を繋ぐ橋をかけ、『源氏物語』の本質・核心に迫る。 【…紫式部にとって物語とは、ありのままを語るものでもなく、かといって全くの作り話でもない。それは、歴史書でもとらえきれない世の実相を、仮の形で現す手段(方便)であり、虚構と現実、そのいずれにも完全に属さず、紙一重の差に位置するものであった。この現実世界と物語世界との微妙な距離感にこそ、紫式部の言うところの「物語」の本質が隠されている。准拠・モデルは、こうした物語の本質に関わる、現実世界と物語世界を結びつける有効な概念にほかならない。…】はじめにより

出版社
笠間書院
発売日
2014-10-17
ページ数
248ページ
ISBN
9784305707444

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