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100年の技術力 : 東京下町企業のものづくり物語

100年の技術力 : 東京下町企業のものづくり物語

湯本好英

中小製造業が生き残るカギは オンリーワンの技術開発にある 激動の100年を生き抜いた、下町発の紙器会社の軌跡から 「ものづくり」の原点を見つめ直す 東京都墨田区ーー職人文化とものづくりの伝統が息づくこの地で、グラパックジャパン株式会社は100年にわたり印刷紙器業を営んできました。 印刷業界は、この20年で企業数が半減するほどの厳しい環境にあります。その中にあって淘汰されずに成長を続けてこられたのは、「技術力」を企業の原点として磨き抜いてきたからにほかならないと、この会社の3代目経営者である筆者は語ります。 東京の下町で戦災や経済危機など幾多の困難を乗り越え、時代ごとの変化に対応しながら同社は歩み続けてきました。特に1985年のプラザ合意後、多くの製造業が円高を理由に海外へ生産拠点を移す中、日本に残り、技術を守る道を選択。安価な労働力に頼らず、技術開発に経営資源を集中させました。 その象徴が他社にはない独自の印刷・加工技術です。例えば、オフセット印刷物に凹凸レンズ効果によって立体感を与える「Bri-o-coat」は従来のエンボス加工以上に、耐摩特性に優れており、部分加工も可能になりました。こうした技術開発により取得した特許は60件を超え、創業期から3世代にわたって取引を続けるタカラトミーやバンダイのような玩具業界大手だけでなく、菓子・カメラ業界などの新規顧客から厚い信頼を得るまでに至りました。 本書では、下町の小さな紙器工場からスタートしたグラパックジャパンが、どのようにして100年の歴史を築いてきたのか、その歩みをひも解きます。 激動の時代を生き抜きながら、ものづくり企業としての誇りを守り続けてきた歩みは、あらゆる中小製造業にとって貴重な学びとなるはずです。 社会や産業の変化に直面する今だからこそ、「技術を磨く」「工夫を重ねる」「地域に根ざす」というものづくりの原点を見つめ直すーーものづくり企業にとって勇気と指針を与える一冊です。

出版社
幻冬舎
発売日
2025-11-01
ISBN
9784344694200

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