
自治体とNPOのアートマネジメント
異なる原理で動く「アート」と「行政」を橋渡しする 2000年代以降、地域活性化の処方箋のひとつとして定着したアートプロジェクト。しかし華々しい成果が注目される一方、その運営主体の実態や役割は十分に可視化されてきませんでした。その運営ノウハウは「属人・属地的」な性質が強く、言わばブラックボックス化し、さらに現場では、アートの「一回性・実験性・予測不能性」という論理と、行政の「前例踏襲・公平性・予算単年度主義」という論理の間で、一筋縄ではいかない認識のズレが常に発生しています。 本書は「まちづくり×アート」が、ブームから「定着・持続」への過渡期にある今、リアルな実体験をもとに、アート側・自治体側の双方が真に協働していくために何が必要かを問い直します。 はじめに 序章 1 . 本書の目的 2 . 本書のアプローチ 3 . 用語の定義 第1章 アートプロジェクトの必要性 1-1 . アートプロジェクトの政策的背景 1-2 . アートNPOとアートプロジェクト 1-3 . 自治体ーNPO間の協働を巡る議論 1-4 . アートプロジェクトにおける自治体とアートNPOの役割 第2章 シティプロモーションとアートプロジェクト 2-1 . シティプロモーションの必要性 2-2 . シティプロモーション課の特徴 2-3 . シティプロモーションとしてのアートプロジェクト 2-4 . 政策主体とネットワーク 第3章 自治体職員のアートマネジメント 3-1 . アートプロジェクトにおける自治体職員の役割 3-2 .《音まち》の概要 3-3 . 企画運営プロセスのエスノグラフィー 3-4 . コーディネーターとしての自治体職員 第4章 アートNPO のアートマネジメント 4-1 . アウトリーチの企画概要と運営体制 4-2 . とまどいのエスノグラフィー 4-3 . 協働の効能と課題 第5章 評価に見る自治体とアートNPO の齟齬 5-1 . シティプロモーション課の戦略と成果 5-2 .《音まち》の評価 5-3 . アートプロジェクトのレガシーをめぐる争点 5-4 . アートプロジェクトの3つのテーゼ 終章 巻末資料、参考文献、謝辞
- 出版社
- 水曜社
- 発売日
- 2026-07-28
- ページ数
- 160ページ
- ISBN
- 9784880656045
