
情動的唯物論
情動は、言葉では捕捉できないが、そこにある! 言語表象の対象にはなりえぬはずの情動は、日常的にあらゆる場面で記号に宿り、ときにそれを歪めながら、異様な相貌で私たちの眼前に出来する。 精神分析や脱構築を駆使して、ジェイムソン、フロイト、ド・マン、ワイルド、ボウエン、ワーズワース、ロレンス、バルト、レオナルド・ダ・ヴィンチ、梶井基次郎などのモダニズム的テクスト群を横断し、名状しがたい無意識=知りえぬ異形に迫る! 著者の異形な記号の物質的過剰(情動)性へのフェティッシュな愛を実感してほしい。 === はじめに 異形な記号たちの露出 序章 情動的唯物論 ーモダニズムにおける霊的なものの系譜 第一章 現前する無の唯物論 ー「ポスト」に抗う文学批評のために 第二章 フロイトにおける情動 ー意味論と経済論の齟齬をめぐって 第三章 反近代としてのモダニズム ーオスカー・ワイルドと否定的唯物論 第四章 不在の戦争の言語的形象 ー『日ざかり』における真理の隠蔽/出現 第五章 顔と表層をめぐる脱修辞学 ーポール・ド・マンの反心理学 第六章 情動、モダニティ、不気味なもの ーD・H・ロレンス、不可知なものの情動的強度 第七章 アウラと情動 ー残滓的なものの唯物論 第八章 ロラン・バルトとレオナルド・ダ・ヴィンチ ー恋愛的情動のメランコリーとその意味論的な零度=死 終章 モダニズム、精神分析、脱構築 ー「檸檬」における情動の唯物論的「もの」化をめぐって
- 出版社
- 小鳥遊書房
- 発売日
- 2025-12-22
- ページ数
- 256ページ
- ISBN
- 9784867800935
