荷風文学と諦めの哲学
著者のライフワークである「自我の哲学」(カント)の対極に位置しつつも著者を魅了してやまない「諦め(自己放棄)の哲学」(永井荷風)。その後者(「諦めの哲学」)の案内書(ガイドブック)。長年の荷風研究における自らの「思索過程」を記した「補章」を加え、自分の力では対処できない情況や事態について「哲学すること」の営為が切り開く地平を示す。 序 凡 例 第一章 永井荷風『冷笑』の閑談会の企画と構成 第一節 『花暦八笑人』に倣って 第二節 閑談会の企画の発端とメンバー 第二章 諦めを語る『冷笑』の笑人たち 一『冷笑』における享楽主義を巡って 二 日本的心性としての諦め 三 吉野紅雨の芸術観とその根底にある諦観 四 吉野紅雨の倫理観・社会観 五 吉野紅雨の「過渡期」の観念 六 『冷笑』に見られる「戯作者宣言」への方向性 補 章 荷風文学に諦めの哲学を学んで 第一節 思索過程の叙述を兼ねての注解 注解一 注解一 注解三 第二節 『雪の日』について
- 出版社
- 以文社
- 発売日
- 2025-07-22
- ISBN
- 9784753103959
