鏡の角度
想像力の庭、ひらく そして虚空の我が目は遠く水を呼んだのであり、夜の黒松よ上屋敷の屋根瓦の波よ。 エンタシスの狭間より煌々と灯りを放つ夜の美術館よ。 (「エンタシスと黒松の美術館」) 「--鏡の角度が変わっていた。スワと別れてから、あのひとが新たにその部分だけ描き直したのだ。奥二重の吉祥天女のようなスワの幼な顔が、明るくひかりを反射する鏡のおもてからスワを見返していた」(「スワンの恋」)。夢見の塔、炎上する夜の宮殿、老画家と少女。光と反射の奥へ、詩と散文のあわいをゆく12の言葉の庭。「現代詩手帖」好評連載、待望の書籍化。カバー写真=著者、図版=アタナシウス・キルヒャー、装幀=柳川貴代
- 出版社
- 思潮社
- 発売日
- 2026-08-10
- ISBN
- 9784783746539
