
小林秀雄のリアル
日本近代文学最大の批評家のひとり、小林秀雄は、 現代社会において、いかに読まれるべきか。 40 年もの間、小林秀雄に内包する「文学の聖なる火」に 取り憑かれた著者が、小林秀雄の評論のなかに、 「ひきこもり」「監視社会」などを見出した、 現代社会におけるアクチュアルな読み方を提示! 本書はボードレールの影響を受けた 文壇デビュー作品「様々なる意匠」を代表とする 「印象批評」から始まった小林秀雄の文学を、 一般の文芸時評にあきたらず、 ドストエフスキーの魅力に憑かれるとともに 「創造批評」を産み出すまでの営為を基軸に、 批評作品を時間にほぼそったかたちで構成した。 「創造批評」の成果としては、 評伝作品『ドストエフスキイの生活』が著名であるが、 筆者は、 批評文「レオ・シェストフの『悲劇の哲学』」や ドストエフスキーの作品についての 戦前のみずみずしい批評文、『罪と罰』論や 『地下室の手記』論の現代的可能性に注目した。 (「はじめに」より)
- 出版社
- 彩流社
- 発売日
- 2016-04-08
- ページ数
- 184ページ
- ISBN
- 9784779122255
