
耳ふたつ
◆第四句集 冬ぬくきスープカップに耳ふたつ のんびりと俳句を楽しんでいる場合ではないのであるが、不安なる故に自分事をもっと大事にしなければと、焦る心が芽生えたのも事実だ。 (あとがき) ◆作品紹介 遠野火の深閑と這ふ速さかな 父の手になる折鶴は囀りさう 花束のセロハン光る春の雪 麦の穂や風に聞かせるだけの歌 己が空己で磨く水すまし 自らの歩幅よりなし蝸牛 羅といふひとひらの雲を着る 強き順知つてゐる子の木の実独楽 天かすのさつと広がる時雨空 木がほうと息つくやうに雪しづり
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2024-06-24
- ISBN
- 9784781416656
