
路上ライブ
◆第三句集 松永典子の第一句集『木の言葉から』以来、この作者のファンである。世に出たがらないので、世間的には目立たないが、五七五の言葉の絵を紡ぐ彼女の技は冴えている。この句集では 春雪や埴輪の家に窓ふたつ 枇杷の種うはさ脚色されてをり などという言葉の絵がとっても楽しい。想像をかきたてる。 坪内稔典 ◆自選十句 惑星はおほきな磁石鳥渡る 流れ星揺れる夜空を残しけり 大根にかくし包丁黄泉に母 裸木となるそれでいいそれがいい 順路どほりに枯野へと出てきたる 人の灯と冬の銀河とひびきあふ 子の言葉殖ゆ寒星の出そろひて 夕暮れはレントゲン色冬木立 裸木は父子のジャンパー吊るところ 寒の月シールはがしし痕に似て
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2022-03-22
- ISBN
- 9784781414430
