
守る
◆第六句集 蜷が身をゆするたび砂ながれけり この句集に収められている八年間は、私にとっては試練の時期でもあっ た。今後、俳人としてどのように働くことが出来るのか。現在模索中である。 (著者) ◆自選十五句 芍薬の蕾に案の如く蟻 川の名の変はりてさらに鰻落つ グエンさんゴさん勤労感謝の日 卒業の日の「おはよう」を交はし合ひ 吾が断ちし根ツ切虫の天寿かな 病ひには触れず日焼を褒めくれし 充電のごとく冬日に身をさらし 箱釣の箱立てかけてありにけり 稲架立てる場所をまづ刈り取りにけり 手びさしの右手が疲れあたたかし 船虫に英傑のあり凡夫あり 青鷺の踵揚ぐれば指垂るる 同乗の救急車より年の瀬を 蜷が身をゆするたび砂ながれけり お薬師さま里へ下ろして山眠る
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2023-10-02
- ISBN
- 9784781415819
