次、何読む? nextbook.jp
ログイン

本ページはアフィリエイト広告を含みます

毛利元就に誅滅された井上党その子孫と縁者

毛利元就に誅滅された井上党その子孫と縁者

堀雅昭

広島県北部・壬生(現・北広島町)に根を張り、戦国の嵐の中で毛利元就に誅滅された井上党は、長く〈悲劇の一族〉として語られてきた。『陰徳太平記』、NHK大河ドラマ「毛利元就」、そして近年のYouTube動画まで、その物語は繰り返し取り上げられてきたが、決定的な根拠とされる壬生神社社家・壬生井上家伝来の「井上氏系図」は、一度として公開されたことがなかった。 本書は、その秘蔵資料「井上氏系図」を初めて世に示し、綿密な調査によって〈滅んだはずの一族・縁者〉の真実の姿を浮かび上がらせるものである。 興味深いことに、系図に現れる人物たちは、歴史の節目に姿を見せる面々だった。 関ヶ原後に萩藩へ移り宮崎八幡宮大宮司を務めた井上光俊。些細な災難に巻き込まれて、親子で島流しになり、井上姓を捨てて藩医として復活した息子の瀧養正。さらにその養嗣子として「撫育制度」創設(藩政改革)のブレインとして影響を与えた儒者・瀧鶴台。つづいて吉田松陰門下で奇兵隊を率いた瀧弥太郎。幕末の動乱を駆け抜け、のちに靖国神社初代宮司となった青山清。あるいはロンドン密航を経て初代外務大臣となった井上馨。そして戦後日本の古代史学を牽引した井上光貞……。 〈滅んだはずの一族・縁者〉から、なぜこれほどの時代を動かす人材が連続して生まれたのか。 その驚くべき系譜の連なりを、初めて体系的に俯瞰したのが本書である。 本文では、実物の「井上氏系図」の人物に番号を付し、読者が歴史の流れを追いやすい構成を採用。壬生神社に秘蔵されてきた系図を手がかりに、広島と山口を結ぶ歴史の道行きへと誘うとともに、明治維新後の首都形成や近現代史にまで影響を及ぼした〈人材山脈〉を読み解く新たな視点を提示する。 分断されてきた人物史をつなぎ直し、忘れられた系譜に光を当てる……。 いま、歴史の深層が静かに息を吹き返す渾身の一冊! はじめに 壬生神社の風景 井上氏系図 〈井上氏系図〉 高田郡土師村宮司由緒之事(土師青山家蔵) 『高田郡史』の井上氏 『陰徳太平記』-毛利元就、井上一党を誅する事 「毛利元就座備図」の井上元兼 『辛未紀行』の不自然な系図 鈴木理恵著『近世近代移行期の地域文化人』より 井上家の概略(鈴木理恵氏の文章) 青山兄弟と訪ねた壬生井上家 〈井上馨の巻〉 井上馨の系譜 没後百年ー歴史の血脈の集い PHOTOGRAPH 井上家取材と100回忌 明治維新150年 井上馨関係文化事業 興津別荘 古代史学の権威・井上光貞 (『わたくしの古代史学』/『東大三十余年』/『歌集 冬の海』) 世外という生き方 井上馨と「八家申合條款」 〈宮崎八幡宮と瀧鶴台の巻〉 宮崎八幡宮の断絶 毛利家の鞭 井上治部父子の災難 就守(井上治部)と守次(勘解由/瀧養正)父子の足跡 瀧鶴台の墓 反骨の儒者 奇兵隊総督・瀧弥太郎 〈青山清の巻〉 奇兵隊と青山清 萩と青山左近(元親) 咽声忠左衛門の謎 青山清の維新革命 AOYAMA KIYOSHI NO MEIJI ISHIN 「日の丸」VS「錦旗」 〈主要参考文献〉 関係略年表

出版社
UBE出版
発売日
2026-02-01
ISBN
9784910845098

シェアする

みんなのレビュー

まだ評価がありません。

まだレビューがありません。