
水辺のスケッチ
◆第一句集 光りつつ波は泥打つ葦の角 桜子さんは琵琶湖に近いところに住んでおられる。いわば日々暮らしの場が水の国である近江なのだ。旅人にはない水の近江との親和が句集『水辺のスケッチ』の句世界の展開につながっている。 (序より・宇多喜代子) ◆自選十五句より あしかびに水あたたかき日なりけり 初蛙震へる腹を草の上 田へ下る轍はこべら埋めつくす 無いものを確かめてゐる仔猫かな かささぎの恋石室に舟と星 行々子あぶくはじけるやうに鳴く 水底に触るるあごひげ大鯰 波のたりのたりと岸へ蓮の花 まひまひの肉が朽葉をかかへこむ 緑蔭は三本ほどの栃なりき
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2018-05-25
- ページ数
- 164ページ
- ISBN
- 9784781410418
