
作曲の思想 音楽・知のメモリア
現代日本作曲界随一の知性として知られ、東京現代音楽アンサンブルCOmeTを率いての旺盛な演奏活動や東京藝術大学准教授として後進の育成にも尽力してきた作曲家・小鍛冶邦隆が、名著『作曲の技法──バッハからヴェーベルンまで』(音楽之友社)に続いて世に問う著書第2弾。 バッハからウェーベルンまでの作曲技法を理論的に分析した前著に続き、本書では「作曲」という行為をとおして作曲家たちが営々と受け継いできた「知の記憶(メモリア)」を明らかにする。 バッハからメシアンまで、クラシックの名曲のなかに秘められた「知の系譜」が露わにされる様子は、まさに圧巻。 最後の3章では、ヨーロッパ音楽を制度として移入した日本において、作曲家たちがなにと苦闘し、作曲の必然性をどこに見出しえたのかが跡づけられる。 巻末には音楽学者・沼野雄司氏との対談が収載され、前衛とアカデミズム、現代日本の作曲界を覆う病理など、さまざまな問題が暴き出される。 2008年4月から12回にわたってアルテスパブリッシングのウェブサイト上で展開された連載「音楽・知のメモリア」を単行本化。
- 出版社
- アルテスパブリッシング
- 発売日
- 2010-10-26
- ページ数
- 180ページ
- ISBN
- 9784903951362
