
〈生命〉とは何か
古代ギリシアから現代まで、西洋の科学は、生命をどう捉えてきたのか? 斬新な視座から、2600年にわたる歴史を批判的に総括。 ハイデガーの生命論をも俎上に載せ、これらの超克を図った入魂の書! 人類にとって永遠の問いであり続ける「生命とは何か」。その核心に迫るべく、紀元前7世紀の古代ギリシアから現代までの2600年にわたり、西洋の科学が生命をどう理解してきたかをたどり直し、根本的な限界を明らかにする。その上で、存在論哲学の最高峰たるハイデガーの生命論を取り上げ、批判的に検討。これらの生命観を超克すべく、植物の生命に着目して独自の議論を展開した、渾身の書! はじめに 序 章 「機械論vs生気論」史観の再考 第一節 「機械論vs生気論」史観とは何か 第二節 「機械論vs生気論」史観の成立 第三節 さらなる批判的検討 第一章 古代ギリシアからデカルトまでの科学的生命観 第一節 《隠れた何か》の探究──タレス?アリストテレス 第二節 《隠れた何か》の展開──エピクロス派?デカルト 第二章 デカルト没後から一八世紀末までの科学的生命観 第一節 デカルトの“さまざまな”影響──医物理学派と医化学派 第二節 キリスト教神学と新旧哲学の浸透──「隠れた構造」「隠れた過程」と「有機的構造」 第三節 「有機的構造」の伝播と《隠れた何か》の動向 第三章 一八世紀末から現代までの科学的生命観 第一節 科学的生命観の一大転換へ 第二節 唯物論的生命観 第三節 力学的生命観 第四節 実証主義的生命観 第五節 科学的生命観の一大転換と現代 第四章 科学的生命観の歴史的総括 第一節 科学的生命観の展開とその概括 第二節 批判的検討1──生成・生起の観点から 第三節 批判的検討2──ゾーエーとビオスの観点から 第五章 ハイデガーの生命論、その批判的検討 第一節 科学と哲学 第二節 ハイデガーによる「生物学の生命把握」の?超克” 第三節 何を超克したのか 第四節 「ゾーエー」と「ビオス」に対する認識 第五節 「生命忘却」あるいは「生命黙視」 第六節 二六〇〇年間の総括と課題の確認 終 章 〈生命〉とは……──植物の探究をとおして 第一節 ハイデガーの言いたかったこと 第二節 近年の植物論 第三節 植物の探究──小林秀雄と石牟礼道子を起点に 第四節 「Xが存在する」/「存在がXしている」 第五節 ?謎”の解明 第六節 「存在そのもの」の顕現──「対象化」の否定によって 第七節 生命論の図式的完成と陥穽 おわりに 文献注 文献一覧 あとがき 人名索引
- 出版社
- 筑摩書房
- 発売日
- 2026-05-18
- ページ数
- 272ページ
- ISBN
- 9784480018502
