植物地理の自然史
本書は、研究の最前線を5人の著者がわかりやすく徹底的に語っている。いまもっともホットな話題である植物地理の進化のダイナミクスは、特に若い研究者の卵たちには大きな関心を呼ぶものと期待できる。また、多くの野生植物の愛好家の方々にとっても、今見ている花々のルーツを知るための待望の本である。 植物地理学は、地理上の植物の分布様式からその分布拡大の歴史を考察するものであり、植物学のなかでも分類学とともに最も古典的な学問分野である。 昨今、DNA情報による分子系統学が導入されるとともに、花粉や花化石などによる種分化や集団分化の成立過程が解明されるようになったことで、大きな注目が集まっている。 本書では、これまでの植物地理学に関する研究手法を概観するとともに、DNA情報を駆使した分子系統地理学的アプローチをもとに、日本列島と地球規模の植物地理についての最新の知見を提供する。北海道大学出版会における「生物地理」シリーズ第3弾として、新しい研究法による成書が誕生した。
- 出版社
- 北海道大学出版会
- 発売日
- 2012-09-27
- ページ数
- 224ページ
- ISBN
- 9784832982055
