数学を哲学する
数学は不思議な学問だ。「数」や「集合」は実在するようでもあり、人間の心のはたらきでしかないようでもある。しかもそのような対象を扱いながら、数学は現実世界にうまく適合し、科学の不可欠な土台となっている。この数学という営みは知的にどう位置付けられるのか──哲学者たちはさまざまに思索を重ねてきた。その歴史は、プラトンとアリストテレスに由来する合理主義と経験主義の対立にはじまり、カントによる総合の試みを経て、フレーゲやヒルベルトらの20世紀の思想(論理主義・形式主義・直観主義)、さらに構造主義など現代の思想へとつながっていく。「数学の哲学」の定評あるテキスト。 日本語版への序文/はじめに 第1部 展望 第1章 数学の何が(哲学者にとって)そんなに興味深いのか 第2章 問いと答えの雑多な寄せ集め 第2部 歴史 第3章 プラトンの合理主義,そしてアリストテレス 第4章 ほぼ正反対の二人:カントとミル 第3部 ビッグ・スリー 第5章 論理主義:数学は(単なる)論理学なのか 第6章 形式主義:数学的言明は何かを意味するのだろうか 第7章 直観主義:われわれの論理はどこか誤っているのだろうか 第4部 現在の状況 第8章 数は存在する 第9章 いや,それらは存在しない 第10章 構造主義 訳者あとがき/文庫版訳者あとがき/参考文献/索引
- 出版社
- 筑摩書房
- 発売日
- 2026-08-07
- ページ数
- 624ページ
- ISBN
- 9784480513939
