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天使

天使

エリカ・ラングミュア, 著伊藤博明

天使は常にキリスト美術を支える役者であり、数多くの役割を演じてきた。天使は一団となって天上の聖歌隊を形成し、聖母マリアを讃えたり、劇的事件の核心的行為に注釈を加えるだろう。個々の天使はときおり、情景を説明し、観者を惹きつけ、神からの人間への使いとして振る舞い、あるいはキリスト教史における重要な逸話の主人公となる。われわれが天使を見落とすことはめったにないが、その現われ方は機能によって異なる。天使は古代風の衣服も、同時代の教会の祭服も、世俗の流行服も身につけることができるし、またまったく衣類を身につけないこともできる。天使が男性であるか、あるいは女性であるかは常に明らかであるとは限らないし、さらに天使は、太った幼児でも、青年でも、成年でもありうる。このポケット・ガイドは、この多様性の背後に潜むさまざまな理由について説明し、西洋美術における、驚くほど複雑な天使の歴史を探索している。本書は、ナショナル・ギャラリーが所蔵する最も魅力的な絵画のいくつかに目を向けながら、いかに芸術的な描写が、天使論の増進する精緻化——最終的には、9つの天使の類型が存在し、それらの多くが特定のアトリビュートをもつと想定した——を反映しているのかを示している。

出版社
ありな書房
発売日
2010-02-19
ISBN
9784756610119

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