
うごきの場に居合わせる
その公営団地は、インドシナ難民、日系、南米系、帰国者、移民、地方出身者などが居合わせ、衝突と出会いをくり返す「生きた吹き溜まり」となっていた。郵便受けや集会所の廊下や階段、ストリートに埋め込まれた「抹殺不可能な願望」と「創意にみちた混沌」、移動民の子どもたちの声、大人たちのまなざし、居合わせたひとたちの間に生起した生々しいうごき。「3.11以前」に、「国際化」「治安強化」「排除」の波にさらされながらも、したたかに生き延びようとしたひとたちの「草の根のどよめき」、異質なものを含み込んだコミュニティ、困難と痛苦をやわらげる「網の目」の構築の試みをめぐる、長期のフィールドワークによる作品。
- 出版社
- 中央大学出版部
- 発売日
- 2016-03-23
- ISBN
- 9784805713327
