
ヴォルガのドイツ人女性アンナ
忘れてはならない20 世紀の歴史の一端を映し出す人生の軌跡! アンナ・ヤウクは、19 世紀末にヴォルガ地方のドイツ人移民 (ヴォルガ・ドイツ人と呼ばれる)の裕福な農家に生まれた女性である。 16 歳の時、不慮の事故で左足を切断するが、自立を求めて洋裁学校を開く。 だが、一家を戦争と革命、内戦の悲劇が襲い、困窮と飢餓に突き落とす。 アンナは家族と別れてドイツへの脱出を決意。不自由な足にもかかわらず、 徒歩で国境を越えるが、官憲に捕まりポーランドの収容所を転々とした後、 やっとドイツに入国する。 1930 年代に入るとドイツのアンナのもとには、ロシアの大飢饉による 親族からの飢餓の訴えが続く。そして悲劇は再び……。 本書が依拠したアンナの手記は、ロシアの厳しい環境のなかで豊かに育った、 教養あるひとりのドイツ人移民の女性がみた歴史の現実がある。 その視線は、ソ連にあって社会主義建設の過程で「追放せよ」として 弾圧された「クラーク」(富農)の視線でもあるが、貴重な証言でもある。
- 出版社
- 彩流社
- 発売日
- 2013-03-25
- ページ数
- 122ページ
- ISBN
- 9784779118852
