ウォーターリリー
ここに生まれて ここがどこだか まだわからない耳を澄ますと遠く聞こえてくる声わたしはひとつの声であり、また多声である過去を、未来を、今を、短歌は不安な世界をどう聞き取るのか。『歓待』から四年、あらたな方法を携え挑戦する一冊。【歌集より】あの川に兄が浮かんでこの沼に父が浮かんで 睡蓮咲いたウォーターリリーこんなしづかな戦場がここにウォーターリリーの姿に咲いて生きるとはこのやうにリボンつけることリボンのうれしさ焼け残る服わたくしは牝鹿に還り舐めにゆくウラニウムなほも鎮まらぬ火を睡蓮の気持ちは人類誕生以前から変はらないまま 会へない人よ装幀=毛利一枝
- 出版社
- 短歌研究社
- 発売日
- 2023-08-04
- ページ数
- 196ページ
- ISBN
- 9784862727428
