世直しの社会意識 : 近世百姓的世界の解体と民衆運動
質地請戻し慣行・頼み証文・私欲文言に着目して、近世百姓的世界の成立と変容を明らかにする。 そして百姓的世界が解体する幕末維新期の《世直し》をめぐる矛盾の可視化や社会の分割基軸の転換、富の再配分と正当化などを、現代を視野に入れて考える。 序 世直しの社会意識と現代 本書の関心と対象 民衆思想史と世直し状況論 市民社会形成史と伝統的正当性論 世界のグローバル化と本書の課題 1 百姓的世界の形成 1 公儀・領主と百姓的世界 2 百姓的所持ー質地請戻し慣行 3 百姓結合ー頼み証文 4 百姓の公と私ー迷惑・我儘・私欲 2 百姓的世界の変容 一 質地請戻し慣行の構造と変容 1 質地請戻し慣行と小百姓的所持 2 質地請戻し慣行と地主的所持 3 地主的所持の強化と質地請戻し慣行の変容 二 頼み証文の展開と民衆社会 三 私欲世界の展開 3 世直しの社会意識 一 窮民の成立と言説構造 1 窮民の成立 2 窮民言説の構造 二 小賢しき者と世直し神 1 地域社会の変容と小賢しき者 2 世直しと小賢しき者 3 世直し神の登場 三 世直しと均分意識 1 近世後期の土地均分論 2 世直しと均分風聞 3 幕末維新期の土地均分建白書 4 土地所持観念の展開 四 百姓的世界の解体と窮民救済 1 新政府の窮民対策 2 葛飾県の窮民救済と百姓の再編成 3 恤救規則の成立 あとがき もとになった主要な著書・論文等
- 出版社
- 塙書房
- 発売日
- 2026-03-01
- ISBN
- 9784827331271
