
知識のイコノグラフィア
上村清雄, 監修解説出佳奈子, 著佐々木千佳, 著新保淳乃, 著吉住磨子, 著林羊歯代, 著ほか
感覚の豊かな世界を解き明かそうと企図された「感覚のラビュリントゥス」というシリーズの最初の巻である本書は、「イメージ」と「言葉」の相互作用という古くて新しいテーマを念頭に置きながら、まずは感覚としてとらえられた「イメージ」と「言葉」が次に共働/融合してひとつの意味を生成し、それらが積み重なって全体としてひとつの知識を形成していくプロセスを呈示し、五人の執筆者がそれぞれの専門分野──主にイタリア美術史──からこれはというテーマを選んで論考を寄せたものである。「文字・書籍・書斎」というサブ・タイトルが示すように、「イメージ」と「言葉」が紡ぎだすルネサンスからバロックにおける芸術的営為を対象に、『知識のイコノグラフィア』というメーン・タイトルが示すように、生成された「知識」がどのようなプロセスを経てどのような表象世界を形成したのか、が明らかにされる。そして読者はこれから、一五世紀シチリアとヴェネツィア、およびウルビーノを訪問し、再び一五世紀のヴェネツィアを巡り、一七世紀のシチリアを探索し、そしてローマで書を繙き、最後にウルビーノのストゥディオーロを再訪する旅に誘われるだろう。
- 出版社
- ありな書房
- 発売日
- 2011-12-14
- ページ数
- 208ページ
- ISBN
- 9784756611208
