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黄勉斎と劉後村 附文文山

黄勉斎と劉後村 附文文山

高橋芳郎

本書は南宋時代の判語史料三種の現代誤訳と注釈,およびいくつかの判語史料の持つ意味を講義したものである。南宋時代の判決集としては『名公書判清明集』が最も有名だが,ほかにも本書に収めた黄榦と劉克荘の文集中に少なくない判語が,文天祥の文集中に五条の判語が収録されている。明清時代に親民官(州県官)にとって重要な職務は銭穀と刑名,すなわち徴税と裁判であったと言われるが,それは宋代とて同じである。かつては吏事に属す卑属な文章と考えられてきた判語が,士大夫の文集中に採録され始めるのが南宋時代である。著者の故高橋芳郎氏は,わが国における宋代法制史研究の泰斗として,特に『名公書判清明集』研究の第一人者として著名であり,これまで『訳注『名公書判清明集』戸婚門』(創文社,2006年)および『訳注『名公書判清明集』官吏門・賦役門・文事門』(北海道大学出版会,2008年)を刊行してきたが,本書の出版によって南宋時代の判語の訳注という作業はほぼ完了することになる。

出版社
北海道大学出版会
発売日
2011-02-12
ページ数
272ページ
ISBN
9784832967434

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