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空間と環境の古代東アジア世界史 : GISと歴史学・考古学の協奏

空間と環境の古代東アジア世界史 : GISと歴史学・考古学の協奏

中村慎一, 渡部展也, 小林正史, 菊澤律子, 大川裕子, 村松弘一

人々は地表という空間の上で暮らしを営み、そこに広がる自然環境や人文環境との関係やつながりの中で社会や技術を変化させてきた。 空間と環境に着目することで、どのような歴史が浮かび上がってくるだろうか。 本書では、歴史学、考古学、言語学など異分野の研究者が、気候変動と中国古代文明の形成との関係、長江流域から黄河流域の農耕社会の変動、鉱物資源の流通、唐代交通路の復元など、東アジアの環境や社会の変化、人・モノの移動に焦点を当て、GIS(地理情報システム)を応用しながら空間を具体化して分析・考察を行った事例を取り上げる。 中国大陸を中心として、南洋諸島から、日本列島、中央ユーラシアに至るまでの空間認識と環境の利用方法について提示するとともに、古代東アジア世界史を再構成する。 はじめに GISと歴史研究ー古代東アジア世界の空間と環境を考えるために 渡部展也・村松弘一 第1部 東アジアの歴史空間と環境      4.2kaイベントと中国文明の形成 中村慎一 東アジアにおける家畜の東伝ー大陸から列島へ 菊地大樹          ユーラシア大陸におけるアワ・キビの西方伝播 庄田慎矢 丹穴考ー先秦時代の会稽における辰砂採掘の可能性 斎藤誠史・南武志・村松弘一 第2部 農耕世界の変動ーなりわいとたべること、稲作と米食 分布と立地景観からみる早期水利用施設とその変遷 渡部展也 華北の水稲作ー文献史料から探る唐代以前の栽培適地 大川裕子 先史時代における黄河流域のイネ 久保田慎二 稲作文化圏の主食調理法の分布と変遷ー炊き干し法と炊き上げ法の区別を中心として 小林正史 言語を切り口とした農耕史研究の可能性とツール開発 菊澤律子 水利施設の呼称と稲作の広がりー現代中国語方言を例として 鈴木史己 第3部 空間と環境ー人・生き物・モノと都市遺跡の関係性 江南新石器文化からみた集落景観・領域に関する緒論 小柳美樹 二里頭遺跡の環境 小澤正人・徳留大輔 西周王朝の王都・周原とその都城圏 西江清高 春秋戦国時代の燕国の北方への拡大 石川岳彦 塩と鉱物資源をめぐる春秋戦国時代ーGISを活用した黄土高原の交通路調査 村松弘一 唐代の長安と洛陽とを結ぶ道ー交通路と関連遺跡の調査をふまえて 河野保博 コラム GISからわかる古代の交通路と環境 紀行文と地図から読み解く范成大 白山友里恵 円仁の巡礼ルート復元におけるGIS活用の試み 宮山朱理 青海と関中平原の交通 渡部展也・村松弘一

出版社
勉誠社
発売日
2025-09-01
ISBN
9784585325536

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