御津の浜松一言抄
『浜松中納言物語』はかつて平安後期物語の三大傑作に数えられながら、近世以前に首尾を逸亡させた。昭和初期に最終巻が発見され研究は進んだものの、依然解釈の定まらない箇所も多く、それは作品理解にも影響を及ぼしていた。本書は、文献学的方法に基づく最終巻の本文読解により、先行注釈書が犯した誤読を鮮やかに解決し、平易かつ明解な筆致で、従来の全体像理解に大きな変更を迫る。――翻字された文字列をどう読むかで作品の姿は一変してしまう。その怖さと裏腹の、古典であるがゆえに味わえる読解の楽しみに誘う一書。あらすじと人物相関図も収録。
- 出版社
- 九州大学出版会
- 発売日
- 2015-03-06
- ISBN
- 9784798501505
