
小夜衣 中世王朝物語全集9
小夜衣(さよごろも)辛島正雄[校訂・訳注] 幼い頃、母に先立たれ、 祖母の尼上を頼りに、山里に寂しく暮らす姫君。 そんな姫君を、当代随一の貴公子兵部卿宮が見初め、 二世を契る仲となる。 ところが、宮は関白家に婿取られ、 姫君も、入内した異母姉妹の母代として、 宮仕えに駆り出される運命の激変、 ために、二人の疎隔は決定的なものとなる。 御所では、帝が、才色兼備の姫君にたちまち魅了され、 尋常ならざる執心ぶり、 心穏やかでない継母は、 乳母子も民部少輔に命じて、姫君を拉致、監禁させる。 絶望の底に沈む姫君に、 民部少輔はひそかに野心を燃え立たせる……。 継子いじめ譚に「しのびね」型の趣向を加味した、 山里の姫君の苦難と栄達の物語。
- 出版社
- 笠間書院
- 発売日
- 1997-12-01
- ページ数
- 246ページ
- ISBN
- 9784305400895
