占領下の痕跡(スクラップ) 一九五〇年代沖縄の社会と景観
「鉄の暴風」から数年。基地建設によって変容していく沖縄の社会と景観の記録には、無数の傷跡が刻まれている。 一九四五年夏以降、農村経済の崩壊した沖縄では生きるため多くの人々が新たな生活手段を求めて移動し、生きるために苦闘をつづけた。 ・戦後日本の高度経済成長を支えた数々のゼネコンの隆盛の源流には、米軍統治下沖縄の基地建設工事があった。 ・今回初めて書籍収録される、嘉手納基地内の空間改変プロセスが明らかになる写真の数々。 ・「銃剣とブルドーザー」がもたらした土地接収による、街と人々への影響。 ・「島ぐるみ闘争」で熱を帯びる住民大会の様子をとらえた写真の数々から分析される、その「決議文」の地理的範囲。 ・沖縄戦後史を象徴するような「スクラップ・ブーム」の実態とその空間的広がり、そしてブームに翻弄された地域の変容。 ・米軍の全面占領のもと、特異な都市形成を遂げた那覇の街路名の生成。etc 資料制限の厳しい1950年代沖縄において、数々の貴重な写真資料や地理・文献資料をもとに、傷だらけの「戦後」沖縄が浮かびあがる。 人文地理学の可能性を問う入魂の一冊! 序章 沖縄の一九五〇年代 第1章 恒久基地の建設と本土業者 第2章 写真特集 家族住宅の建設風景 第3章 伊佐浜の強制立ち退きと《インヌミ》 第4章 写真資料にみる「島ぐるみ」の団結 第5章 スクラップ・ブーム 第6章 那覇ー街路名と〈場所の記憶〉 第7章 馬天 -港まちの記憶 第8章 南大東島「在所」-〈孤島〉の中心市街地 第9章 コザ -高低差から基地都市の〈地景〉(ランドスケープ)を読む 終章 景観復原と地図・古写真の活用
- 出版社
- 琥珀書房
- 発売日
- 2026-01-23
- ページ数
- 352ページ
- ISBN
- 9784911589175
