宗教がひしめきあう都市に生きる : 法廷記録簿からひもとく一八世紀のイスタンブル
社会秩序のキモは女性の貞節とよそ者? オスマンの帝都は非イスラム教徒が4割、二百数十の街区にモスク・教会・シナゴーグが建ち並ぶ、「宗教共存」の場であった。都市行政をも担った法廷は、近隣の日常や軋轢を詳細に記録していた。史料から読み解く国家の管理と「包摂と排除」という市民の論理。 はじめに 一 連続性と変化 1 明るい未来の予感? 新しい時代のはじまり 一七世紀から受け継いだもの 騒乱の記憶 2 帝都のなりたちと街区 イスタンブルと三つの町 商業地区と生活空間 卵が先か、鶏が先か 二 近隣関係と宗教 1 まとまる動機、まとめる意図 非イスラム教徒の街区、消える? 看板と中身 隔離でもなく、混住でもなく 2 貞節と追放刑 評判がものを言う アイシェを追い出せ! 追放刑とはどんな刑罰か? インフォーマルな手段 パラドックス 3 婚姻手続きと街区 非合法な婚姻のはびこり? 婚姻許可状とは? 三 排除と包摂 1 一七四〇年の危機 騒擾の余波 よそ者=危険分子というレッテル イェニチェリ・商工民・よそ者 2 よそ者をあぶり出す 一七四〇年の勅令 再三の警告 合法・不法をわけるもの 3 背後でおきていたこと 方針転換? よそ者調査の記録 適者生存 おわりに あとがき 参考文献・図の出典 年表
- 出版社
- 風響社
- 発売日
- 2025-10-01
- ISBN
- 9784894890541
