
安止左幾
◆第六句集 俳句は印刷された時点で作者の手を離れ、広い世界へ飛び立っていきます。 ふたたび私の元に戻ってきたときには、余りにも大きな句風の変わりように、きっと驚くことでしょう。その日を楽しみに精進を重ねたいと思います。 (あとがきより) ◆自選十五句 開き又閉づる日記を始めけり 餞は春の立つ日のそのやうに 春や風のほとりに青銅の騾馬 正門を真つ直ぐ出でて卒業す 春宵のまだやはらかき嘘の芯 空蝉や命にのこり香のあらば 之繞のはらひ長しや迎へ梅雨 心映え美しや芭蕉布着熟して 噴水に下手な気骨の無き強み 海の日は来る海の無き県にも 命あるものに緩急やぶ枯らし 濃く淡く霧は佳境を描き分け 神の愚痴神が聴きをり神無月 蓮根の穴に秩序のあるカオス 敗れざる者らのこころ埋火は
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2023-07-07
- ISBN
- 9784781415635
